暑い季節になると冷たい飲み物を飲みたくなりますよね。
運動したあと、作業して汗をかいたあと、お風呂上り等。
そんな時に冷たい飲み物を飲みたいと思ったけど、冷蔵庫に冷えた飲み物が無い!!
常温のペットボトルはあるんだけど・・・ショック!!
通常の冷蔵庫で冷やす場合は、4~5時間程度の時間が必要になります。
そんなに待てないよ!
今すぐに冷たいやつ飲みたいんじゃ!
そんな悩みをラクにできる解決方法は・・・
氷水に入れてクルクル回そうです。
本記事の内容
・ペットボトルや缶をすぐに冷やす方法が知りたい
・飲み物に氷を直接入れたくない
この記事はそのような方に向けて書いています。
Contents
ペットボトルを早く冷やす方法! 氷水編
氷水を用意して、ペットボトルを回す。
これだけですぐに冷やすことができますよ。
氷水の中につけておくだけでも冷えるのですが、回転させることによって内部の液体が効率良く外部から冷やされ、短い時間で冷やすことができます。
用意するもの
・冷えていないペットボトルや缶
・氷水
・氷水を入れることができる容器(ペットボトルや缶が横に入るとベスト)
・必要であれば塩
ペットボトルを早く冷やす方法の実践! 氷水編
では実際に調査をしてみましょう。
ここにあるペットボトルが、調査用のペットボトル(500ml)になります。
中身は水道水です。
温度を調理用温度計にて計測してみると29.8℃。
25℃程度の常温と比べてちょっと高いですね。(夏の日の水道水はこんな温度でした。)
今回使用した温度計はこちらのもの。
一応マイナスまで測定できます。
ちなみに冷蔵庫に冷やしてある我が家のお茶は8.2℃でした。
飲んだ時にかなり冷たいと感じる温度です。
まずは適当なボウルを用意して氷と水を入れます。
氷の数は数えてませんが、結構大量に入れてます。
先ほどのペットボトルを氷水の中に入れて、クルクル回転させます。
氷水の温度はこの時何℃かというと、6.3℃。キンキンに冷えてます。
そしてその中で回転させる時間は2分!
毎秒1回転くらいの速さで回転させます。
実際やってみるとわかるのですが、2分程度ならすぐです。
2分が経過して、温度を測ってみます。
うん? 18.5℃! そんなに冷えてない!
元々の温度が高すぎるのか、冷えてませんね。
軽く中の水を口に含んでみますと、多少は冷たい程度ですね。
冷えてるとは言い難い。
この方法だけではイマイチ冷えない!
ちなみに炭酸飲料の場合はキャップを開ける時に溢れ出さないか心配になりますが、横にしてクルクル回転させれば問題はありません。
塩を入れると効果的!
氷水の中に塩を入れて、氷水の温度をさらに下げます。
塩を溶けきれないほどいっぱい入れると・・・-1.1℃まで下がりました。
ここで疑問に思った方はなかなか鋭いですね。
-1℃になってもボウルの水は凍結していません。
あれ?
水が凍り始めるのって0℃以下じゃなかった?
その辺りは下の方で解説してますので、気になった方は見てください。
では、-1℃以下になった氷水で先ほど同様にクルクルさせてみましょう。
ペットボトルの水はまた29℃の物を使用してます。
先ほどは2分で下がらなかったため、今度は3分です。
果たして結果は・・・9.2℃!
すばらしい!!
当然このくらいの温度になるとキンキンに冷えていると言ってもいいでしょう。
実際口に含んでも、かなり冷たいです。
ただの氷水に比べると冷やす温度が低い為、当然早くペットボトルも冷やすことができますね。
冷やすのは最速3分程度でいけますが、問題は準備が必要なこと・・・
塩を入れるとなぜ温度が下がる?
塩を氷水に入れると、実は氷も早く溶けてしまいます。
塩をたくさん入れて、水の中で溶けきれない状態「飽和食塩水」ができると、ある反応が発生します。
氷が水に溶ける時に周囲から熱を奪う「融解熱」と、食塩が水に溶ける時に周囲から熱を奪う「溶解熱」の2つの反応が起きることにより温度が下がります。
塩を氷水に入れると氷が解ける?
通常の水であれば氷になる温度は皆さんご存知ですよね。
そうです。0℃以下になれば水は凍ります。
冬の日でも外気温が0℃以下の日には水溜まりも凍っていますよね。
ただこれは通常の水の場合なのです。
先程、塩を水の中にたくさん入れて「飽和食塩水」を作りました。
この「飽和食塩水」になると、凍らすために必要な温度は-21.3℃以下!!となります。
そのため、0℃付近の氷は凍った状態の個体を維持できなくなり、溶けて液体に戻っていきます。
塩の濃度と氷点については下記のグラフのような関係になっています。
当然ながら水に溶かす塩が多い程、氷点が下がり氷も解けやすくなります。
塩が少量でも氷点が下がりますので、お好みで調整してください。
ペットボトルを早く冷やす方法! キッチンぺーパー編
もう一つの方法はペットボトルに水で濡らしたキッチンペーパーを巻いて、冷凍庫に入れましょう。
時間の目安は10分~15分程度になります。
これは水が気化することにより周囲の熱を奪う「気化熱」を利用したものです。
という情報がありましたので、こちらも調べてみました。
ペットボトルを早く冷やす方法の実践! キッチンペーパー編
氷水編でも用意したペットボトルと同様のもので確認します。
キッチンペーパーを濡らして、巻く。
冷凍庫にINする!
15分待ちます。
さあ結果は・・・19.9℃!
冷えてねー!
ダメじゃん!
冷えてない事実を受け止め、キッチンペーパ2枚+水に濡らす量をアップして再チャレンジすることにしました。
きっと温度が高すぎるからダメなんだろうなと思い、25℃の水を用意してみました。
キッチンペーパは水でビタビタに浸して、冷凍庫にタオルを敷いて実験しました。
再度15分待ちます。
結果は・・・19.9℃!
変わらねー!
結論:ペットボトルにキッチンペーパーを巻いて冷やす作戦は失敗に終わった。
もっと時間をおいたら冷えるかもしれませんが。
早くないからな・・・
もし試される方がいましたら一つ注意点があります。
そのまま忘れて冷凍庫に放置しないように気を付けてください。
中身の液体が凍ることにより、容器が変形したり破裂することがあります。
ペットボトルを早く冷やす方法!まとめ
氷水に塩を大量に入れて冷やすのが一番早く冷やすことが可能になります。
わずか数分で冷えた状態にすることができますので、ラクといえばラク。
しかし、それでは塩の消費と氷の消費がハンパないため、エコではありません。
かといって塩が少なすぎると、氷水の氷点を低くすることができませんので、効果が少なくなってしまいます。
塩の消費を抑えたい方は塩の量を減らして我慢しましょう。
複数のペットボトルを冷やす時はクーラボックス等に入れて、クルクル冷やした方が良さそうですね。
あまり冷たすぎるものを大量に飲むと、お腹を壊したりしますので程々に摂取するようにしましょう。